【チョモラン】あの人の胃には僕が足りない 1巻感想

あの人の胃には僕が足りない1巻表紙

色々な漫画を混ぜ合わせたジャンルの鍋料理みたい。そんな漫画。

あらすじ

大好きな先輩が僕を欲しがって、すごく困る!

中学生の舟次蒔江(ふなつぎまきえ)は、ささやかな片思いをしていた。あこがれの彼女は、高等部に通う先輩、満腹(みつはら)さち。

「得意の料理で胃袋をつかんで、先輩のハートをゲットだぜ!」……なんて思っていた蒔江の甘い初恋は、さちが抱えた重大な「秘密」のせいで、前途多難な一大ラブ・ストーリーへと変貌を遂げる——。

あやうくカワいい恋愛╳怪異ファンタジー!

出典: morning.moae.jp

感想

グルメ漫画だと思って買ってみたら全く違った。
これは怪異系のラブコメです。
正直、私は食欲を満たしながら性欲を満たすような漫画は好まないので嬉しい誤算です。
じゃあなんで買ったんだよと言われたら絵柄が好みだからだよ。

料理が得意でお弁当に母親との思い出がある少し変わった中学生の男の子が、いつも腹ペコな女子高生とご飯を通じて同棲することとなります。ここまでは手垢にまみれまくったよくある話ですが、この作品のメインテーマがご飯じゃありません。

自分の欲望を叶えるために生きている怪異《ワタリ》との交流がこの作品の肝です。
この《ワタリ》のデザインも目を引くものがあり、最初に出会った怪異は人に「ちぎっていですか? 見てます。味がでます。ほしますが」と尋ね、目が合った人間をちぎって自分の巣に干すヤバイ《ワタリ》です。デザインもゴーヤを人形にして目をたくさんつけたような不気味なデザインで執拗に主人公を狙ってきます。

教室の怪異

この異系を撃退したのはヒロインの満腹さち。実は彼女は主人公を守る《ワタリ》でした。
彼女曰く、主人公が《ワタリ》によく遭遇するのは怪異の好む匂いを撒き散らしているからで、彼女も食べるのを頑張って我慢しているらしいです。

先輩の決意

《ワタリ》と呼ばれる怪異の目的は自分の欲求を叶えること。先に出てきた《ワタリ》は「誰かの身体をちぎって干す」という迷惑極まりない欲求を持っていたのです。
ちなみに満腹の欲求は恐らく何かを食べることだと思われます。だから主人公を食べたくて仕方がないけど、なんとか我慢して危険な怪異を呼び寄せてしまう主人公を守ります。
そんな二人の同棲グルメ怪異おねショタラブコメファンタジー漫画です。ジャンルが渋滞しとる。

この漫画の良いところはヒロインがちゃんと人外していること。人間に化けている系でありがちなのは化物状態でも可愛いかったり、そもそも化物にならなかったりするやつ。だけど、この漫画は違う。一話目から怪異に戻るし、明らかにヒロインがしていい顔じゃないときもある。
ああ、この娘は本当に人とは違うのだな、と思うことができます。

人間に似ているけれど、どこか決定的に違うところがある。いつかわかり合えない時が来そうだなと感じさせます。この障害をどう乗り越えるのかが本来、人外系の面白いところだと思うのだが、どうだろう。

先輩の本来の姿

先輩の本性

それに人間状態の満腹先輩はめっちゃ可愛い。表情豊かで常に何かを食べることを考えていているし、抜けていることもあるし、すぐ暴走する。
特に泣き顔がいいです。

おすすめポイント

・ヒロインが可愛い
・主人公が可愛い
・怪異の造形が異色的

ここが駄目

・話のつながりが分かりづらい
・キャラの動きがわかりにくい

まだまだ解説されていない謎が大量にあるので先が気になります。
「あの人の胃には僕が足りない」オススメです。