今流行の退職代行を使ってみた。「退職代行コンシェルジュ」体験談

今流行の退職代行を使ってみた。「退職代行専属コンシェルジュ」体験談
今年に入り、SNSでバズったサービス。
「退職代行」ですが、奇しくも利用することになりました。

そんな何度も出来ない大事なことですから、後学のためにと思いご報告します。

退職理由

私は八月末に今まで勤めていた会社を退社しました。
理由は沢山ありますが、まあ主にパワハラと残業代の未払いです。

研修初日から3時間の残業という中々好調な滑り出しをした私の社会人生活ですが、それはまだまだ序の口でした。

みなし残業75時間という労基も真っ青な残業時間にも関わらず掲げている理念は「関わる人を全て幸せにしていく会社」。

なるほど、関わる人というのは自分たち自身は含まれていないのですね。
これは利己的ではなくて利他的でなければヒーローにはなれないということを私に教えてくれます。
衛宮士郎くんばりの自己犠牲を求められる正義の味方育成企業です。

会社に繋がられる社畜の写真

また、社名の前に「宗教法人」と付けた方が良さそうなほど、社員は社長のことを崇めていました。

毎日、社長と社員が一対一で長時間の面談を行っており、私の上司はほぼ一日一回行うという異常事態。
社長はカウンセラーか何かか?

私は数回ほど面談を行いましたが、まずは社長から人格否定をガツンと一発。先制攻撃です。
まったく予想していなかった攻撃に、夜道にいきなりバットで頭を殴られたような衝撃を受けました。いやだってこのご時世にこんな分かりやすいパワハラする人がいるなんて思わないだろ。

そんな人格否定をくどくど1時間くらいされた後は、打って変わって優しい言葉を投げかけてきます。
なるほど、これは分かりやすいマインドコントロールです。

この精神攻撃にやられると、「社長は素晴らしい」「社長はみんなのことを考えてくれる」「他人の幸せが私の幸せ」としか言えなくなるRPGの村人以下の語彙力になりますので注意が必要です。

このマインドコントロールに脳を侵された社員達の中での業務は、例えるならカルト集団の中に潜入したジャーナリストです。

一度、社長を揶揄する冗談を言ったのですが(内容としては本当に大したことないです)その場にいた先輩にマジで2時間ほど説教をされました。普段優しくてノリのいい先輩社員だったのであの時は本気でビビりました。毒電波を発信する宇宙人かと思いましたね。

因みに、その先輩にはこの一件以降、露骨に避けられるようになりましたが、私の何がいけなかったのでしょうか?
ただ社長がジャイアンに似てると言っただけなのに。

怒る上司

うん。本当に素晴らしい会社でしたよ。
ジャイアン社長の怒鳴り声を聞かない日はなかったぐらいです。
「お前の代わりはいくらでもいるんだよ」この台詞をリアルで聞けただけでも入社した価値はあったと思います。

この素晴らしい会社を退社すると決意したのは、私が偶々定時で帰ろうとしたある日のこと。
いきなり社長に呼び止められた私は、「定時で帰るなんてあり得ない」とまたもや先制攻撃をくらいます。

私は内心(普段は残業してるよ)と思いながらもとりあえずは話を聞きました。
怒号は1時間に及びましたが曰く、

・定時で帰ろうとする奴はやる気が感じられない
・給料が欲しいなら死ぬ気で働け
・俺が若いときは人の10倍働いた

と、時期が違えば私が「宮川紗江選手」の代わりに世間を騒がせていたことになったであろう発言の数々が私のメンタルに鈍い打撃を与えます。

社長の怒りが収まり解放されたら今度は私の班で緊急会議です。

私の上司は慌てたことでしょう。自分の部下が尊師様にブチ切れられているのですから。
その緊急会議ですが2時間に及びました。いやもうなんなの。定時とは? 会社とは?
上司曰く、

君が潰れるくらい仕事を振ります。それでもし潰れたら私たちがちゃんとフォローするから安心して。そうしたら君も成長できるし私たちも成長できてWin-Winだね

ヤバい。明らかにまともな思考をしてない。
苦痛がハッピーになる魔法の薬をキメているとしか思えない発言に流石の私も戦慄を覚えます。

私の周りに怪しい宗教に傾倒した人間はいなかったのですが、恐らくこんな感じになるのでしょう。

それを受けて私は「はい。そうですね。私が間違っておりました」と謝罪した後、自分の荷物をこっそりまとめ、社用携帯とパスワードを机の中に忍ばせて「明日もよろしくお願いします。頑張ります」と元気よく挨拶してから帰宅したのでした。

そして、帰りの電車内で退職代行を検索しました。

明日会社に行きたくない

退職代行の選択

退職代行に依頼をしようと思い、候補に挙がった代行業者は3つ。

1つめは、最近SNSで大反響になりニュースにもなった「EXIT」。
値段は5万円ほどで、即日対応可能です。

2つめは、「退職代行コンシェルジュ」。
値段は5万円ですが、この時は2万円引きのキャンペーンを行っており、3万円でした。
こちらも即日対応可能で、可能な限り深夜も対応してくれるそうです。
さらに無料転職支援も行ってくれるらしく、転職先は決まっていなけれど今すぐ辞めたい人にはいいかもしれません。

3つめが「SARABA」。
値段は3万円で、失敗した場合はなんと全額キャッシュバック。
24時間対応&クレジットカード払いにも対応しています。

この中から私が選んだのは「退職代行コンシェルジュ」でした。
理由は3つあります。

1,値段が安い。
2,朝8時にも関わらず、LINEを送るとすぐに返事がきた。
3,即日対応可能である。

退職代行「EXIT」は依頼が殺到しているのか、中々返事が来なかったため即日に対応して貰いたい私とは合わず。
「SARABA」は失敗したら全額戻ってくるので魅力的に見えますが、そもそも失敗したらその日の出社が地獄なのは明白であり、失敗した場合をチラつかすのが心配になったため見送りました。

消去法のような形で選びましたが、結論から言えば大満足でした。
何一つ不満はないです。

退職代行とのやりとり

朝8時に公式ホームページにあるLINEアカウントにメッセージを送ると僅か数秒で既読が付き、やりとりが開始されました。
あまりの早さにこっちの心の準備が完了していませんでしたよ。
でも、即日に対応していただくには速度がとても大事になります。この迅速な対応にはとても安心させていただきました。

その後は軽く情報のやりとり(氏名、会社の名前、連絡先、日時など)をして、お金を振り込むだけ。
その後は、自宅で結果報告がくるまでノンビリとしていましょう。

私は会社から連絡が来ないようにスマホのSIMカードを抜き取り、家の電話の線をひっこ抜き、まるでこれから殺人事件が起きる雪山の別荘のような万全な状態で寝て過ごしました。

普段仕事している時間に惰眠を貪るのはなんとも言えない背徳感と快感を味合わせてくれました。これが癖になったらどうしよう。

1時間ほど眠っていると、LINEにコンシェルジュから結果報告が。

結果は問題なし。

会社から退職届を郵送して欲しい旨と荷物は後日郵送するとの内容を教えてくれました。

私はもっと拗れるかと思っていたのですが、案外呆気ないものでした。
自分一人でやっていたら社長との長時間の面談が待っていたと考えると、私の選択は正解でした。

その後は、快晴の天気の下、横浜で映画「カメラを止めるな!」を友人と観てきました。

心から「退職代行コンシェルジュ」に感謝です。
空がここまで青いと思ったのは小学校時代以来です。

青空

終わりに

退職するのに3万も払うのがバカらしいと思うか、安いと思うかはその人次第です。
バカらしいと思う方は職場に恵まれているので、退職代行に依頼するとことはないかもしれません。しかし、これを安いと思う人がいるのも事実。この退職代行サービスの需要が加速度的高まっていることが何よりの証左です。

今辞めたら会社は回らない。
辞めたらお世話になった人たちに申し訳ない。
ここで辞めたらどこにいっても通用しない。

なんていうのは全て虚妄です。
あり得ません。少し自意識過剰じゃありませんか?

たかが一人で会社が回らなくなるのなら会社として成り立っていないのですからそのまま潰れた方が世のためです。
先輩にお世話になったのは分かりますが、まずは自分の身を第一に考えましょう。
それで心を壊したら誰が責任を取るのですか?
悲しむのは貴方の周りの人だけで企業はそこまで保証してくれません。

若い時の苦労は買ってでもしろ。とよく聞きますが、それは苦労を押しつける側の詭弁です。
若い時の時間は、若い時にしかない大変貴重なものです。
その貴重な時間をブラック企業で使い潰すか、他の場所で活かすかは貴方の行動次第です。

私は「退職代行コンシェルジュ」を利用して本当に良かったと思います。

会社に退職の意思を伝えても受理してくれない人や、そもそも相談することが恐いと思う人は是非ともこのサービスを利用しましょう。

便利なものを使わない手はないですよ。